「命を得るために」  08.01.13
              ヨハネ5:31〜40

 最初から主イエスを自分の救い主と信じている人はいません。
 人生のある時点で、主イエスを信じ救われる者に、変えられて
いきます。神さまが働きかけてくださることで起こる不思議な
変化です。
 人は、神さまの働きかけを受けるからこそ、主イエスを信じる
クリスチャンとなれるのです。
 洗礼者ヨハネは、主イエスが救い主であることを証ししました。
 彼を通して主イエスと出会った人たちがいました。神さまは、
ひとりの人を通して周りの人を変えていかれます。ある信仰者を
通して信仰に導かれていった、という人は多いでしょう。
 神さまは、信仰者の姿を通して、その周りの者を主イエスを
信じる者に変えようとなさいます。しかし、神さまが働きかけて
くださらなければ、当時有名だった洗礼者ヨハネの話を聞いたと
しても、主イエスを信じるものに変えられることはありません
(33〜35節)。
 主イエスの十字架の死と復活の出来事を通して、主イエスに
よる救いを知らされます(36節)。十字架をじっと見つめている時に、
罪の赦しや、新しい命、天国の命を知らされ、力、慰め、希望を
与えられます。十字架は、現代人にとってはアクセサリーでしか
ないかもしれません。しかし、神さまが働きかけてくださる時に、
そこに込められている主イエスの大きな救いに目が開かれて
いきます。
 聖書を通して、主イエスを知り、救われた幸いに気付かされて
いきます。
 ところが、聖書を聖書としない読み方もあります(39〜40節)。
 神さまが働きかけてくださる時にこそ、聖書の言葉が生きる
神さまの語りかける言葉として私たちのうちに響くのです。
 神さまは私たちに迫り、働きかけてくださいました。
 私たちに永遠の命を与えたいと願ってくださったからです(24節)。
 私たちを愛してくださっているからです。
 私たちが主イエスを信じているのは、普通のことでは
ありません。
 神さまが、私たちを愛してくださり、信じ、救われる者に
変えてくださったのです。